10月24日午前に、長久手市の愛・地球博記念公園・地球市民交流センターで、養育里親体験発表会を開催しました。
中日青葉学園が、県から里親啓発(フォスタリング)事業の委託を受けての初めて企画した体験発表会です。
里親に関心を持っていただいた五家族をはじめ、約20人が参加されました。
冒頭、学園の阿尾匡晃サテライト担当課長が、養育里親の制度について説明。
続いて、2人の養育里親さんが、自らの体験を話されました。
日進市内の里親さんのお話です。
2人の長男次男が、自宅を巣立つのを機に、里親として子どもを育てることを思い立ちました。児相から紹介された小1の男の子は、乳児院から児童養護施設で育ち、家庭生活の経験がなく、非常に戸惑った様子の日々が続きました。しばらく体験生活をしていると、おねしょが始まり、しくしく泣くことが多くなりました。「この家が嫌なのかな」と悩みました。しかし、里親に決まったことを伝えると、以後、おねしょも止まり、笑顔が戻りました。確認すると、「施設に戻されるのではないかと心配していた」とのことでした。
また、小2の男の子の時の話です。友達が数人遊びに来た時、子どもの苗字と違うことに気づき「おじさんは、なぜ金子なの」と私に尋ねたのに続いて、子どもに「お前は、もしかして捨てられた子どもなのか」と言い放ったのです。すると、子どもは落ち着いて、施設で育ったことや里親に育てられていることを、自分の言葉で説明しました。小学2年生なりに、自分の生い立ちを整理していることに関心しました。
その後2人の女の子を預かり、今は4人の里子をそだてています。
家はいつも賑やかで子どもに囲まれた幸せな生です。
夫婦はもともと他人。奥さんにとっては、いうことを聞かない旦那を"育てる"よりも、子どもを育てる方が、ずっと楽しく、夢と希望があります。
次の体験発表会は10月31日(土)午後6時から、日進市蟹甲町中島、日進市中央福祉センターで開催します。
関心のある方は、ぜひ、お越しください。
事前に、予約をお願いいたします。
※中日青葉学園 TEL:0561-72-0134