心理コンサルタントの鷲津秀樹さまに「こころの育て方」についてお話いただきました

11月10日に、城大学心理学非常勤講師の鷲津秀樹さまから、「子育て心理学・こころの育て方」についてお話をおうかがいしました。UFJ銀行さまの社会貢献事業の熱気球づくり体験を前に、「こころの育て方」について心理学的な視点からのお話を聞く機会をつくっていただきした。

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幼少期のこころのダメージは"自分が大事にされない"ことから生まれる。暴力はもちろん大きな傷つき体験となるが、それを知りながら身近な人から守ってもらえないことや、きょうだいの中で自分だけが暴力を受けている区別される環境では、こころのダメージがさらに大きくなる。"どうして私は愛されなかったのか?"このように悩まれるかもしれない。

心理療法のアプローチは、「何がいけないか?」と問題の原因を掘り下げ、因果関係からアプローチする視点と、問題に潜む悪循環を見つけだし、それが変化できるように支援する、システムアプローチの視点がある。研修では、後者の視点を中心に、具体例を織り交ぜながらお話しいただいた。"どうして私は愛されなかったのか?"両親からほんの少ししか愛情をもらえなかった、と訴える方と、対話を重ね、両親がくれたものは他と比べると少なかった。けれど持っていたものの半分以上をくれていた。両親のキャパシティが小さかった、と過去をとらえなおすことができた時に変化がおきる。過去の出来事は変わらないが、過去の意味づけが変化した。

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2時間という短い時間の中で、精神分析的な心の深い部分の視点から、目に見える行動に焦点を当てる応用行動分析でのアプローチまで、幅広くお話しいただきました。講演内容を実践に生かすよう努めます