6月12日に、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院(八事日赤)の救急専門医の福田徹医師が来園。「救急医になって知った、幸せに生きるコツ」をテーマにお話しをいただきました。
福田医師が勤める救急外来では、1年間に約1万台近い救急車を受け入れて、患者さんの治療にあたっています。最初は「優秀な医師になること」を目標に、夜寝る前にどんな治療をしたかなどをメモしていたそうです。毎日続けるうちに、「自分にとってうれしいのは、治療だけでなく、人に喜んでもらえることだ」と気づき、毎日続けることで、自分にとって本当に大切なことが分かってきたそうです。
そこで、幸せに生きるこつとして「目標地(目標)」と「現在地」と「道のり」を知ることだと、お話しされました。「どのようになると自分は幸せか」という「目標」を決め、今の自分はどのあたりにいるのかという「現在地」を把握し、「ありたい姿になるためにはどのようにすればよいのか」という「道のり」を考えてほしいと話されました。さらに「どれだけ多くのことをしたのではなく、それをするためにどれだけ愛をこめたのかが大切」と強調されました。
また、同病院小児科の鷲見英里子医師も、なぜ医師になろうと思ったのかや、勤めているNICU(新生児集中治療室)についてお話いただきました。
この日は、小学1年生から6年生まで20人の子どもが参加し、熱心に耳を傾けていました。話の中では、ドクターヘリの動画も披露され、子どもたちは「ヘリの中はどうなっているの?」「痛くない手術はできる?」などの質問が寄せられました。
講演会の記事が、6月15日付中日新聞朝刊なごや東版、市民版に掲載されました。