性の問題について考える会

「性の問題について考える会」のご案内

 情報化社会が進む中で、子ども達が多くの性情報に晒されています。施設入所の経緯として性的虐待も珍しくなく、施設内での性化行動や退所後も無防備な性行動を続け性感染症や妊娠に至る子ども達の問題も少なくありません。性の問題はその背景が複雑であり、対応に苦慮していることと思います。会では皆さんの施設で抱える問題を出し合い共有するとともに、実践につながる学びを定期的に実施しています。

目的・活動

 性の問題について考える会は、東海近隣の児童福祉施設、児童相談所、医療施設等の職員が集まり、児童の性に関わる問題と対応を中心に一緒に考えている会です。

 性の問題には、性自体についての課題(性的関心、性的虐待など)だけでなく、愛着関係や対人関係の課題が背景にあることが多くあり、子どもの支援を考えるにあたり、とても大切な問題だと考えています。一方で、性の問題を扱うことに戸惑いを感じる、対応の仕方が分からない、性教育を行っているのだが継続できない等、支援者が困りやすい事柄でもあるかと思います。

 そのため、当会では、年に3回程度で研修会を開催し、悩みを共有したり、各施設の取り組みを話し合ったり、性に関する知識を交換しながら、支援者のつながりが広がることを意識しています。日々、施設の中で試行錯誤されている先生も多いと思いますが、施設の外での取り組みを知る、同じ悩みを持つ他の支援者を知ることで、日々の取り組みに活かせる事もあると思います。

 今までの研修の概要は、研修一覧にまとめてあります。また、次回の研修会の予定も随時、更新していきます。よろしければご確認ください。

 例えば、以下のような悩みや相談で参加されている方もいるようです。
 ・施設の子どもに性教育をしたいが、どうやったらいいか方法が分からない
 ・子どもの性の事柄について相談したい、話せる仲間が欲しい
 ・性教育の知識について学びたいが、学べる場所が少ない

 会に参加している職員の皆さんも日々、悩みながら子どもの性の問題や愛着の課題に向き合っています。関心を持って頂いた方は、研修会に参加して頂き、子どもの支援に活用して頂ければ幸いです。


第30回 性の問題を考える会 開催要項

題目 大麻使用と青少年―ドイツでの精神科/精神療法の臨床経験から
講師 草野シュワルツ美穂子氏
岐阜大学医学部卒業、医学博士(ドイツ ウルム大学)
精神科専門医、精神保健指定医(日本)、精神科精神療法科専門医、嗜癖医学(ドイツ)
≪ドイツでの勤務歴≫一般精神医学病棟、老年精神医学病棟、依存症病棟、医療観察法病棟、青少年精神障害リハビリ施設医療責任者、心身医学リハビリテーション病院
現在、ドイツウルムの精神分析インスティチュート精神分析訓練生
日時 2024年10月21日(月) 受付 13:00~
◆第1部13:15~14:35 ◆第2部14:50~16:10
定員 各部15名(対象:児童・青年期の子どもの支援をしている方)
参加費 無料
場所 イーブルなごや 第1集会室
〒460-0015 名古屋市中区大井町7−25
地下鉄 名城線「東別院」下車1番出口から東へ徒歩3分
参加費 無料
お申し込み
  • メールにて受付いたします。
  • 【氏名】【電話番号】【所属】【第1部か第2部かどちらでもよい】を明記の上、kaedenooka2018@gmail.com までお送りください。
  • 締め切りは9月29日(日)まででしたが、若干定員に余裕があります。
  • 様々な職種の方が参加できるよう調整し、随時参加の可否をご連絡いたします。
お問い合わせ 〒470-0131 愛知県日進市岩崎町竹の山149-164
中日青葉学園わかば館 浅田・山本
メール:a.yamamoto@aobagakuen.or.jp
TEL:0561-74-7752
共催 医療法人アンの会 楓の丘こどもと女性のクリニック
性の問題を考える会
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開催一覧

日程 開催地 研修内容
30 R6.10.21 イーブルなごや 大麻使用と青少年―ドイツでの精神科/精神療法の臨床経験から
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29 R6.6.10 保示会館 性の問題に関する基本的なこと(知識)
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28 R6.2.26 中日青葉学園 SNSの現状と施設での課題
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27 R5.10.23 イーブル名古屋 子育ては世界一愛のある仕事
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26 R5.6.26 中日青葉学園 児童福祉施設における性教育の取り組み
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25 R5.2.27 ZOOM研修 名古屋市中央児童相談所の性教育プログラムについて
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24 R4.10.31 ZOOM研修 児童相談所が関わる子どもたちへの性プログラムの実践
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23 R4.5.30 ZOOM研修 児童福祉施設に入所している児童の背景 -性の問題に関連して-
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22 R4.2.18 ZOOM研修 性の問題が発覚したら -事後対応の理解と工夫-
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21 R3.11.26 ZOOM研修 性の問題が起きる前にできること -日々の養育の中で職員が意識できること-
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20 R3.6.10 ZOOM研修 愛着からみる子どもの行動 ~性の問題の背景にある愛着の問題~
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19 R2.2.17 大和荘 ①大和荘における性教育の取り組み報告
②各施設における性の問題について、グループ討議
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18 R1.11.25 プティヴィラージュ ケース検討会「対応困難事例」
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17 R1.6.24 東尾張病院 テーマ:「医療の立場から見た性問題」
①思春期の現状と性教育
②医療と児童福祉施設の連携
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16 H31.2.25 くすのき学園 テーマ:「施設と児童相談所の連携」
15 H30.10.29 エスペランス四日市 テーマ:「持ち帰ってできる性教育」
14 H30.6.18 光輝寮 ①光輝寮での性問題に対する施設の取り組み
②プティ・ヴィラージュでの『性(生)教育プログラムの立案から導入までの経緯』『実際の取り組み内容と課題』『性(生)教育プログラムと生活指導の連続性』『職員間の連携と情報共有』等についての実践報告
13 H30.2.16 豊橋若草育成園 テーマ:「豊橋育成園、エスぺランス四日市による性の取り組みを含む新任職員研修のあり方について」
12 H29.11.24 愛知県
西三河総合庁舎
テーマ:「性の問題に対する医療と施設等との連携」
11 H29.6.1 愛知県精神医療
センター
①思春期以降の性加害における問題点とアセスメントについて
②ケアキットプログラム
10 H29.2.23 中日青葉学園 ①A児童養護施設の性の取り組みの現状や課題についての発表
②日頃の施設での困り感を検討
9 H28.10.28 あいち小児保健医療
総合センター
①愛着の問題を抱える子どもへの支援
②心療科病棟内の性的な問題への取り組み ~聞き取り、対人ワーク、統計~
8 H28.5.25 ゆうりん テーマ:「性被害の連鎖を止めるには」 ~日々の生活の中でできる性教育~
7 H27.12.4 プティ・ヴィラージュ ①仮想事例の検討
②プティ・ヴィラージュの実践報告
6 H27.6.26 中日青葉学園 テーマ:「児童福祉施設でみられる”性に関する困った出来事・場面”について検討」
①グループワーク 仮想事例の検討
②中日青葉学園あおば館・わかば館の取り組みの紹介
5 H27.2.21 那爛陀学苑 テーマ:「性教育実践報告の生の声を聴く、現場を見る」
①那爛陀学苑の取り組みの紹介
②グループワーク
4 H26.11.11 あいち小児保健医療
総合センター
テーマ:「思春期の子どもたちの性の問題と性教育」
①小児センター音石看護師による「思春期の性教育」の講義
②グループワーク
3 H26.6.26 あいち小児保健医療
総合センター
テーマ:「施設で性教育をどう始めるか」
①若葉寮での取り組みの紹介 ~宝物の話(生=性プログラム)~
②ともいきの取り組みの紹介 ~被虐待児童への取りくみ~
2 H26.2 あいち小児保健医療
総合センター
①各施設の現状や問題意識の共有
②プティ・ヴィラージュでの取り組みの紹介
~性・暴力ワーキンググループ、性(生)教育プログラム(プティ会)の実践~
~子どもたちの発達段階に合わせた通年のプログラム~"
1 H25.11 あいち小児保健医療
総合センター
①各施設の現状や問題意識の共有
②小児センターの保育士、看護師の取り組み
③誕生学の紹介
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